目的:
CDの音楽コンテンツをSDカードに複製して、スマホやタブ(Android系)を使ってその音楽を聴けるようにする。
背景:
音楽プレイヤーは様々あるが、コンテンツをネットからダウンロード(デバイスのメモリー上へ)したものを再生するものが多く、意外にも外部メモリーであるSDカードを認識できるものが見当たりません。 そもそも音楽や動画のコンテンツはデータ容量が大きく、なおかつどんどん増えて溜まってゆくものであるので、SDカードのような外部メディアに収容しておいて、聴きたい(視たい)ものをそのまま持ち出せるほうが断然便利です。
そこで今回はそれを実現する方法をご紹介したいと思います。
事前の準備:
○ パソコン、SDカードリーダー、SDカードの用意
○ パソコン用音楽プレイヤー(CDの取り込み用)
今回は「iTunes」を使用
ダウンロードサイトへ→
http://www.apple.com/jp/itunes/download/
○ ファイルマネージャー(スマホ・タブ用)アプリのダウンロード・インストール
今回は・・・・・・・「ファイルマネージャー」、もしくは「ESファイルエクスプローラー」をGooglePlayから 取得します。
ダウンロードサイトへ→
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.rhmsoft.fm
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.estrongs.android.pop
○ 音楽プレイヤー(スマホ・タブ用)
お好みの音楽プレイヤーを使用
ダウンロードサイトへ→
作業その1、CDの取り込み:
iTunesを使って音楽CDをパソコンに取り込む。 iTunesを使う理由は、音楽を取り込んだ時に生 成されるファイルの形式がMPEG-4 AACであるからで、WindowsMediaPlayerだとMP3もしく
はWMAになってしまい、音質面と汎用性の点でMPEG-4 AACの方が好都合であるからです。
取り込まれた際のファイルの構造(デフォルトの設定)は次の通り・・・・
『ミュージック』ー『iTunes』-『iTunes Media』-『Music』ー『大フォルダー』-『小フォルダー』
『大フォルダー』にはアーティスト名が、『小フォルダー』にはアルバムタイトルが入り、その下にはそ れぞれの音楽タイトルがファイル名(曲名.m4a)になって収容されています。
またCD取り込み時にiTunesがアーティスト名を取得し損なって『大フォルダー』を作れない場合 には、『Music』の下に『Compilations』というフォルダーが生成され、その下に『小フォルダー』が生 成されるので、CD 取り込み時に「取り込んだはずのファイルがない!?」と慌てないようにしてく ださい。したがって『Compilations』の下には複数の『小フォルダー』が生成されることがあります。
作業その2、SDカードへの書き出し:
パソコン上のファイルをSDカードにコピーしますが、パソコンにSDカードスロットがない場合はSD カードリーダー(ライター)を使います。
フォルダー『Music』以下をそっくりコピーして、SDカードに複製します。『Compilations』の下に生 成されているものは『大フォルダー』すなわちアーティスト名が無いので、手処理でアーティスト名 の入った『大フォルダー』を作成しておくと管理上便利です。
作業その3、音楽ファイルの再生:
<ファイルマネージャーの役割>
あらかじめインストールしていただいたファイルマネージャーアプリ(「ファイルマネージャー」もし くは「ESファイルエクスプローラー」)はスマホ等のデバイスのメモリー内だけでなくSDやUSB などの外部メモリーの内容も管理することができます。したがってまずはファイルマネージャーア プリを立ち上げて音楽ファイルを見つけます。(音楽ファイルを勝手に見つけてくれるものもある)
<音楽プレイヤー>
前述のファイルマネージャーから『大フォルダー』『小フォルダー』を開いて、音楽ファイルを選択す ると、プレイヤーアプリが選択できるので、アプリを選択すると再生が開始される。(注:SDカードリ ーダーを使う場合は、カードリーダーをUSB端子に挿すので「SD」ではなくメディアは「USB」と 表示されます)
ファイルマネージャーによっては、アプリを立ち上げた時点で音楽ファイルを勝手に探し出してリス ト表示してくれるものもある。その場合には『大フォルダー』『小フォルダー』の表示はないので、「ア ーティスト名」や「アルバムタイトル」は無視されます。
<ご参考までに>
CDから音楽ファイルを取り込んだ場合、音楽のデータ以外に「楽曲名」「アルバム名」「演奏者名」 等のメタ情報も一緒に取り込まれます。 このメタ情報はID3tagと呼ばれる規格に準拠したもの で、これによりCDから取り込まれた音楽データはこれらメタ情報も含めてiTunsその他のメディ アプレイヤーにも引き継がれ、コンテンツを検索する際に利用されています。