11、SeeQVault規格との違いは?

最近SDカードの規格にSeeQVault(以下SQVと略す)という珍しい名称のDRM規格が登場しています。 CPRM(*)方式を採っているNMカ-ドとの違いは、大きく分けて2つあります。 その1つは、SQVがブリッジメディアであるSDカードを前提にしている点です。 つまりSD カードはデータの一時保存用のメモリー媒体なので、データは移動可能である必要があります。 またSDカードは高額なので、何度も書き換えて再利用される必要があります。 SQVとはそのようにSDカードに保存したり、別のメディアに移動させたりするコンテンツデータに暗号を掛けるための規格です。 ですからSQVの主な機能は暗号化されたデータのCopy(*)ではな く、Move(*)が中心となります。 著作権を保護されたコンテンツの、メディアから別のメディアへのMoveと云うことになります。 云うまでもありませんが、Moveとはデーターの移動ですから、元の場所にはデータは残りません。 2つ目の違いはハイビジョンコンテンツの扱いに関するハリウッドのお墨付きがあるということです。 その理由はSQV方式の方がCPRMよりも強固なDRM(*)だと言われています。 何処が強固かと言うと、CPRMはカードメーカーそのものが不正なカードを製造する事を防御できません。 またCPRMはその名の通り、コンテンツデータがカードに存在している事を前提にした規格なので、カードから離れたデータの著作権を保護する事は出来ません。 ただし、NMカ-ドは、コンテンツメディアなので、データはカードにある事が前提であり、またカードそのものもSDカードの様にいろいろの製造メーカーから供給されるわけではないので、SQVの利点は特に関係がないと言う事ができます。 *用語解説参照